ニュースをトヨタ式5W1Hで考えてみる

クリエイティブ・シンキング―創造的発想力を鍛える20のツールとヒント

クリエイティブ・シンキング―創造的発想力を鍛える20のツールとヒント

最近私が仕事でよく使う問題解決の手法が『トヨタ5W1H』です。(上の本を参考にしました)
トヨタ5W1Hとは、

「5つのWHYとひとつのHOW」のことを指します。「なぜ?」を5回繰り返すと問題の根本的な原因が分かり、「HOW (どのような解決策があるか)」が分かるというものです。

シンプルな手法故に、いろいろな問題に対して容易に適用することができます。
試しにあるニュースに対して適用してみました。

  • サンプルニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051018-00000149-kyodo-soci

私なりの5W1H
1.何故、この公務員は減給させられたのか?
  なぜなら公務員の信用を失墜させたから。

2.何故、公務員の信用は失墜したのか?
  なぜならこの公務員が客を見下す内容のメールを百貨店に送ったから。

3.何故、客を見下す内容のメールを公務員は送ったのか?
  なぜなら客の態度に立腹したから。

4.何故、公務員は客の態度に立腹したのか?
  なぜなら客の態度が公務員の想定の範囲外だったから。

5.何故、客の態度は公務員の想定の範囲外だったのか?
  なぜなら公務員は接客商売を普段行わないから。

解決策:公務員の接客教育に力を入れる。

この公務員は

嫌なワガママな客多いね。もっと客を教育しなきゃ。客は図に乗る民なんだから

とメールで発言しているそうですが、まずは自分の教育を行うほうが良いと思います。
ただし、この例はあくまで解決策の1つに過ぎませんので、
たとえば4番以降で

4.何故、公務員は客の態度に立腹したのか?
  なぜなら客の態度があまりにも度が過ぎていたから。

5.何故、客の態度はあまりにも度が過ぎてしまったのか?
  なぜならお客への説明不足やサービス不足があったから。

解決策:抽選等に関してお客へ事前の説明を徹底する。
    お客へのサービス全体に関して見直す。

といった解決策も考えられるでしょう。
解決策が1つだけ見つかるケースの方が圧倒的に少ないと思います。
このトヨタ5W1Hで問題の根本的な解決策をいくつか考案して、
どの解決策が適当かを煮詰めていくと良いのではないでしょうか。