はてなスモールワールド
- 作者: マーク・ブキャナン,阪本芳久
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2005/02/25
- メディア: 単行本
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ネットワーク科学の最先端が分かりやすく説明されててとても楽しめました。
本書では、『6次の隔たり』に代表されるような、遠いようで意外と近い人と人との繋がりを『スモールワールド』と呼んでいるわけですが、考えてみるとはてなユーザ同士の繋がりもきっとスモールワールド化してるんでしょうね。
はてなアンテナ登録、はてなRSS登録、はてブお気に入り登録などをたどっていけば、どのユーザ同士も平均6リンク以下くらいで繋げられているのだと思います。
任意のユーザ間の隔たり次数を計算する『はてなスモールワールド』みたいなサービスあると面白いかも。
もう一つの特徴として、インターネットがそうであるように、はてなスモールワールドは『貴族主義的なネットワーク』に分類されるでしょう。
つまり、金持ちほどますます豊かになるメカニズムにより生じた一握りのコネクター(ハブ)が多数のリンクを所有しているネットワークですね。
そういったコネクターは所謂アルファな方々と考えれば想像しやすいかな。
そしてはてなは『金持ちほどますます豊かになるメカニズム』を見事に実現してるようで、
例えば、
コネクターが記事を書く→みんながブクマする→はてブに上がる→はてブを目にした人がアンテナやRSSリーダへコネクターのブログを登録する(未登録の場合)
といったパターンが考えられるかと。
はてなスモールワールドの視覚化、というのも興味あるなぁ。