アイデア発想術「厳しい制約の中でこそ創造力は輝きを増す」
普段、あまりアイデア系の書籍は読まないのですが、だからこそ読んだ中で「これは面白い」とか「あとで役立ちそう」と感じたことに関してメモを残しておこうと思います。
今回の参考文献
- 作者: リュック・ド・ブラバンデール,森澤篤,秋葉洋子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2006/07/27
- メディア: 単行本
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厳しい制約の中でこそ創造力は輝きを増す
ある問題の解決策を考えているとき、その問題の制約条件が厳しいと、何かアイデアを思いついても「これだと条件的に無理だなぁ」とすぐに捨ててしまう。
しかしながら、一見矛盾するようだけども、創造力というものは厳しい制約があってこそ、その輝きを増すものだ。
例えば低予算映画の監督は最新のCG技術を使えない代わりに、どうすれば迫力あるシーンや説得力のあるシーンが撮れるか、創造力をフル稼働しなければならないだろう。
日本には俳句や短歌といった文化があるが、これらも決められた文字制限があればこそ、豊かな感性や情緒を表現するために高い創造性を発揮できたのだと思う。
アイデアの発想方法としてはブレインストーミングが有名で、これはとても自由度の高い方法である反面、かなりの制約を課した方法であると捉えることもできる。
例えば、
- どんな考えでも発言しよう
- 発言をすぐに否定しない
- 他人の意見に便乗するように発言しよう
- 質より量
- 目的を明確にしよう
- 時間厳守
- 発言は全て記録しよう
- 司会役を準備しよう
などなど、公式のルールがあるかどうかは知らないけど、よく目にするルールとしてはこのようなものが挙げられる。
こういったルール(制約)無しに「さあ、自由に議論してください」と言われてもあまり効果的な議論は期待できないだろう。
問題の制約条件が厳しいからといって悲観することはない。
創造力を高めるためには、ある程度の制約は必要になってくるものなのだ。
だから、アイデアに煮詰まったときは、敢えて制約を加えて考えてみると違った切り口の自由が発見できるかもしれない。