URL短縮サービス『URL123.com』がスパム業者の悪用により一時閉鎖へ

starocker2006-09-08

長〜いURLを短くしてくれるサービスで有名なものにTinyURLがありますが、そのお仲間サービスにURL123があります。
URL123は個人向けの基本サービスととエンタープライズ向けのより高機能なサービスを提供しているのが特徴です。
ところが最近、このURL123がスパム業者の温床として目を付けられ始め、とうとうURL123側は一時的な閉鎖を決めたようです。


こちらにURL123開発サイドのブログがあります。
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2006年3月22日の「I'm being extorted by GoDaddy」というエントリで、URL123がスパム行為に利用され始めていることを示唆しています。
事の発端はURL123側が受け取ったクレームメール。
クレーム主の話によると、クレーム主が受け取ったスパムメール内にURL123で短縮したURLが記載されていて、それをクリックしたらスパムサイトに飛ばされたぞ、ということのようです。
スパムメールのリンクをクリックする方にも問題はあると思いますが、クレーム主にとってはurl123.comがスパムサイトと連携しているように見えたのでしょう。
そして恐らくこのクレーム主(あるいは別の人)が、ISPドメインレジスタサービスのGoDaddyにクレームを投げ、そこからURL123側へ警告が来たとのこと。
URL123側はGoDaddyに対して、URL123の仕組み、およびurl123.comのドメインからはスパムを送信していないことを説明したそうですが、GoDaddy側からは追加料金を要求されていたようで、かなり気苦労があったのではないかと思います。


そして約半年後の今朝、URL123から登録ユーザ宛に今後のURL123の動向に関するメールが届きました。
そこには、

  • URL123はスパムの道具として使われたくないということ。
  • SpamCop、ISP、GoDaddyからのクレームやスパムに対するクレームが日に日に増加するのを見て、URL123を一時的に閉鎖するしか道は無いと考えたこと。
  • URL123を再オープンする計画があること。
  • ただし、再オープンするときは無料のサービスではないだろうということ。

などが書かれていました。きっと苦渋の決断だったのでしょう。


URL123がスパムに利用されている様は簡単に調べる事ができます。
Googleで『url123』を検索すれば、検索結果の殆んどがスパムっぽいサイトであることが分かると思います。(実際にクリックして確かめてはいませんが)
検索結果の中から、純粋にURL123のサービスを紹介しているようなサイトを探すのも困難な状況になっているようです。確かにこれはひどい有様です。
こんな形でサービスが停止してしまうなんて、Webを利用することの難しさを垣間見た思いです。