Wi-Fi通信機能付きデジカメはカメラ付き携帯に取って代わるか?

デジタルカメラの将来像を占う上で、今回モニターさせて頂いてる「Wi-Fi通信機能付きデジカメCOOLPIX S50c」というのはとても面白い材料ですね。
ワイヤレスピクチャー会議後の懇親会でも話してたんですが、「Wi-Fi通信機能付きデジカメはカメラ付き携帯に取って代わるか?」という考えはなかなか興味深いなと。「取って代わる」と言っても携帯が無くなる訳ではなく、カメラ機能の代わりになるか、くらいの意味合いです。


写真を撮って、ネットワークを介してそれを送信する、というのがS50cの一つのスタイルでしょうが、それってつまり現状のカメラ付き携帯と同じなんですね。
じゃあ将来的にWi-Fi通信機能付きデジカメがカメラ付き携帯に取って代わるかと言えば、そう短絡的に考えることもできないでしょう。
両者間には色々と違いがありますしね。


まず写真の品質。当然デジカメに軍配が上がる、と思いますが、最近の携帯を見てると画素数だけなら両者の差がほとんど無くなるのかもしれないとも思いますね。
次に写真の意味。個人的には、デジカメの写真は記録に残すためのもので、携帯の写真は連絡用やテンポラリな使い方のためのものかなと。
そして機能差。携帯が写真の送受信が可能であるのに対し、現状のS50cは写真のサーバへの送信のみ可能です。この違いはカメラの使い方などに影響及ぼす点になるでしょうし、決して小さな違いではないと思いますね。
あとはお値段の差も無視できないのかな。


とりあえず現状ではまだまだWi-Fi通信機能付きデジカメがカメラ付き携帯に取って代わることはないかなという印象です。
デジカメに写真の送受信機能等が付いたりして、デジカメの枠を超えたコミュニケーションツールになったとき、携帯とともにデジカメを持ち歩く人が増えだすのかもしれませんね。