話すチカラをつくる本―この一冊で想いが通じる!

話すチカラをつくる本 (知的生きかた文庫)

話すチカラをつくる本 (知的生きかた文庫)

あなたの言葉は「伝わる化」されていますか? うまく気持ちが通じなかった経験はありませんか?“強く、深く、人とつながる”力がつく本。コミュニケーションの壁に当たったら何度も、何度も読み直してほしい!

http://www.mikasashobo.co.jp/book_info.php?isbn=ISBN4-8379-7626-3

30分で読める分量の中に、コミュニケーションのエッセンスがぎっしり詰まった一冊。


コミュニケーションで大切なこと。それは
『何を言うかより、だれが言うか』
ということ。
同じ情報でも、伝える相手が違うと情報の印象も随分と変わってくる。
だから本書の冒頭では、相手に伝わるための用件として、まず『自分のメディア力を高める』を挙げる。
その他、本書ではコミュニケーションの基本として7つの用件を事例を交えて紹介する。どれもなるほど確かに大事かもと思えてくる。


基本の次は、おわびや説得、共感、信頼のためのより具体的なコミュニケーションについて。
個人的には『正論はなぜ通じないのか?』のお話が特になるほどと考えさせられた。

正論が通じない理由のひとつは、正論を言うとき、自分の目線は、必ず相手より高くなっているからです。
相手は、正しいことだからこそ傷つき、でも正しいから拒否もできず、かといって、すぐに自分を変えることもできず、「わかっているのにどうして自分は変われないんだ」と苦しむことにもなりかねません。正論は、相手を支配します。
(pp.76-77)

ではどうすれば相手に正しいことを伝えられるのか。そのためには相手との関係性をよく考えるべきだと本書は述べる。
相手が同僚でも先輩でも後輩でも、たとえ励ますつもりで声をかけるとしても、相手より目線が高くなっていないか、ちょっとした気配りを忘れないようにしたい。