Radioheadの『In Rainbows』と『OK Computer』に隠された謎:『01』と『10』

RADIOHEAD: 'EXPERTS' IN THE FIELD OF HYPERTEXT
puddlegum.net


アルバムの値段を好きに付けられるというユニークな販売方法で話題を呼んだRadioheadの『In Rainbows』。私も一つ買わせてもらいました。
その『In Rainbows』と彼らの名盤『OK Computer』に関して興味深いエントリがありましたのでご紹介します。
puddlegum.net


曰く、この『In Raiinbows』と『OK Computer』には『01』と『10』にまつわる不思議な繋がりがありそう、とのこと。


まずは『In Rainbows』について。
アルバムのリリース日は『OK Computer』から10年後の1010日。
彼らの公式HP上で「新作が完成した、10日後には発売されるよ」と告知されました。→http://www.radiohead.com/deadairspace/index.php?a=292
そうして発表されたアルバムは『In Rainbows』という10文字のタイトルで、10曲収録されてて、(噂では)10サーバからダウンロード可能とのこと。
In Rainbows』のリリース前には彼らのHP上で暗号メッセージが9つ公開され、そこでは繰り返し『X』(ローマ数字の10)が強調されており、10番目のメッセージが1010日に追加されました。
いささか無理矢理な感が漂っていますが、どうやら『In Rainbows』には数字の『10』が関係していそうな雰囲気です。


お次は『OK Computer』ですが、『OK Computer』のレコーディング中の作業用タイトル(仮のタイトルみたいなものでしょうか)は『Zeros and Ones』だったそうです。『01』ですね。
『01』と『10』。まるで鏡で映したかのような特別な関係に見えてきます。
そう、つまり


Ω『In Rainbows』と『OK Computer』は、お互いを補完する意味を持ったアルバムだったのだよ!
Ω ΩΩ<な、なんだってー!?


記事によれば、両アルバムは音楽的にも歌詞的にも構造的にも補完関係が伺えるとのこと。
さらに両アルバムを規則的に組み合わせれば、あたかも一つの作品であるかのようなプレイリスト(『01 and 10』と呼んでますね)ができるみたいです。
その規則は、まず『OK Computer』の1曲目『Airbug』の次に『In Rainbows』の1曲目『15 Step』を並べ、その次に『OK Computer』の2曲目『Paranoid Android』を並べて、、、というように互いのアルバムの曲を交互に並べていきます。
で、『OK Computer』の『Karma Police』まで並べたら『In Rainbows』の曲を並べる前に『Fitter Happier』を置きます。ここがブリッジ部分のようです。
あとは順に『In Rainbows』→『OK Computer』と曲を最後まで並べていけば、次のようなプレイリストの出来上がり。

Radiohead - 01 and 10 playlist:
1. Airbag (OK Computer)
2. 15 Step (In Rainbows)
3. Paranoid Android (OK Computer)
4. Bodysnatchers (In Rainbows)
5. Subterranean Homesick Alien (OK Computer)
6. Nude (In Rainbows)
7. Exit Music (For A Film) (OK Computer)
8. Weird Fishes/Arpeggi (In Rainbows)
9. Let Down (OK Computer)
10. All I Need (In Rainbows)
11. Karma Police (OK Computer)
12. Fitter Happier (OK Computer)
13. Faust Arp (In Rainbows)
14. Electioneering (OK Computer)
15. Reckoner (In Rainbows)
16. Climbing Up The Walls (OK Computer)
17. House Of Cards (In Rainbows)
18. No Surprises (OK Computer)
19. Jigsaw Falling Into Place (In Rainbows)
20. Lucky (OK Computer)
21. Videotape (In Rainbows)
22. The Tourist (OK Computer)


実際にプレイリストを再生してみると、確かに曲の繋がりはなかなかスムーズに感じられました。
これらが別のアルバムであることを考慮すれば相補的という指摘も真実味を帯びているように思えてきます。
ブログのコメントによれば、クロスフェード再生を10秒くらいに設定するとさらに面白いようです。確かに確かに。


また「『OK Computer』も10文字だし、『OK Computer』の『O』は数字の『0』、『In Rainbows』の『I』は数字の『1』を示しているのだよ!」といったコメントもありましたが、ここまでくると何が何だか分からなくなってきますね。。
とにかく、『In Rainbows』と『OK Computer』を両方持ってる方は、ぜひ一度『01 and 10』プレイリストを作成して試聴してみてはいかがでしょうか。