今年こそは「Web2.0」に惑わされない

「今年の目標」というものをいくつか考えていたが、まだちょっと漠然としている。
その中で一つだけはっきり決めた事がタイトルであり、きっと今年は去年以上に「Web2.0」が至る所で散見されるだろうから、惑わされないように気をつけよう、ということ。


そもそもWeb2.0とは何を意味するか、に関しては、梅田氏によれば

ネット上の不特定多数無限大の人々を、受動的なサービス享受者ではなく能動的な表現者と認め、積極的に巻き込んでいくための技術やサービス開発姿勢

ということで、はてブFlickrといったサービスと照らし合わせると「あぁ、なるほど」と理解できた(つもり)。


年明け早々のはてブを見ると、ホッテントリ
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というエントリが上がっており、なるほど確かに面白い表現方法だと思ったが、
これのどの辺が「Web2.0」ライクなのかがイマイチピンと来ない。
Web2.0」そのものではなく「ライク」なのだが、それを差し引いてもよく分からない。
間違っていたらごめんなさいだが、「今回はより近未来なサムネイル表示方法について」という記述から、このエントリでは「近未来」=「Web2.0」としているように見えた。


もしそうなら、それはちょっと問題ありに思えた。
その考えがまかり通るなら、「とにかく新しいもの」=「Web2.0」と捉えられかねないし、それではWeb2.0の本質がぼやけてしまうのではないかと。
Web2.0の本質とは、梅田氏によれば

誰もが自由に、別に誰かの許可を得なくても、あるサービスの発展や、ウェブ全体の発展に参加できる構造を用意する

ことを指す。
いくら新しいサービスとはいえ、外見を着飾っただけで中身は従来型のサービス(Web1.0?)を踏襲したままではそれはWeb2.0とは呼べないと思う。
何もこれから先リリースするサービスが全てWeb2.0でなければならない、というわけではない。
ただ、Web2.0的であることを宣言するようなサービスに出くわしたとき、
それが果たして「Web2.0」なのかどうかを考えるようにしたい、というだけ。