the pillows - MY FOOT

MY FOOT

MY FOOT

間違いなく、私のAlbum of the Year 2006に入る作品。
the pillowsに関してはどうしても贔屓目になってしまいますが、
それを差し引いても今年のお気に入りTOP 3にランクインするでしょう。
(やっぱりどうしても贔屓目かな。。)


このアルバムには、ハイライトが2箇所あると思った。
まずは冒頭のアルバムタイトル・トラックである「MY FOOT」。
5分を超す曲を冒頭に配置するという、ある意味ピロウズ・ファンの期待を裏切った幕開けだが*1
思わず1曲目からリピート再生をOnにしてしまった。
ピロウズにしては珍しいダンサブルなアレンジに、十八番の美メロが絡み付く。
相変わらずストレンジ・カメレオンなロストマンだが、
彼らの爪先も相変わらず前を向いたまま。
歩みを止める気はさらさらないぜ、そんな宣言に聴こえた。


そして、もう一つのハイライトが「My girl (Document Version)」。
シングル「ノンフィクション」のカップリングで収録されていた「My girl (Fiction Version)」のバンドアンサンブル・バージョン。
Fiction Ver.はドラムレスなアレンジにリバーブ&エコーの効いたギターが印象的な、しっとり聴かせる荘厳な曲だったが、
Document Ver.は打って変わって歪んだツインギターのリフで始まるROCKナンバーに。
元の曲が持っていた切ない系の雰囲気を残したまま、ここまでROCKに昇華させるアレンジは見事の一言。
Everclearの「Song From An Amerikan Movie pt.1&pt.2」みたいな。
アルバムの後半にいつも持ってくる名曲*2のポジションに恐らく配置されたであろう「さよならユニバース」を食っちまったかも、と思った。


感想はまだまだ溢れてくるけど、上手く言葉に出来そうにないのでこの辺で。
『ROCK is POP, POP is ROCK』はここに極まった、とも思ったが、
恐らく彼らは、まだ先を見ている。

*1:いつもは3分くらいの勢いのある曲が冒頭を飾る

*2:「Thank you, my twilight」や「Please Mr. Lostman」、「GOOD DREAMS」