タグじゃないとフォークソノミーを実現できない
POLAR BEAR BLOG: タグではフォークソノミーを実現できない
こちらの興味深い記事を読んで思ったことを。
ソーシャルブックマークのタグ付けに関しては色々と難しく考えがちですが、実はあまり考え込まないで個々人の好みでタグ付けしていくことが結局は一番良いのではないかと思ってます。
そう思うようになった根拠として、次の記事から引用してみます。
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20050207204.html
当然のことながら、フォークソノミーは決まった形式があるシステムではないため、まったく同じ働きをするものが2つ存在することはない。バンダー・ウォル氏によると、実際のところフォークソノミーには、広いフォークソノミーと狭いフォークソノミーがあり、それらはまったく質の異なるものだという。
「del.icio.usは広いフォークソノミーで、大勢の人が1つの対象を記述している」とバンダー・ウォル氏は説明する。「200人が1つの対象に複数のタグをつけると、実に奥行きが深くなる……。人によって呼び方がまちまちでも、たぶん目的の対象にたどり着けるだろう」
さらにバンダー・ウォル氏は、広いフォークソノミーには非常に多くの人が関わっているため、ネットワーク効果と流行の勢いという恩恵が得られると説明する。一例は、現代デザインに関する話題を扱うウェブマガジン『モコ・ロコ』で、166人のdel.icio.usユーザーが「design」(デザイン)のタグをこのサイトにつけている。
しかし、モコ・ロコのURLにはまた、44人が「architecture」(建築)、28人が「art」(芸術)、15人が「furniture」(家具)のタグをつけている。つまり、大勢のユーザーが多種多様なタグをつけているため、このロコ・モコのサイトはさまざまな経緯で見つかる可能性がある。
ブログのコメント欄でも触れられていますが、del.icio.usやはてブのようなソーシャルブックマークは、ここで言う「広いフォークソノミー」を実現するものです。
そのためには、対象に付けられるタグの多様性が重要であり、よって各人が思い思いにタグを付ける事が必要になってくるのだと思います。
タグに代わる方法が確立されない以上、タグじゃないと(広い)フォークソノミーは実現できないのではないでしょうか。
また、広いフォークソノミーの観点で考えると、はてブでブクマ時に表示される「おすすめタグ」機能は、広いフォークソノミーにとってあまり有益な機能とは言えないのかもしれませんね。