アイデア発想術5「質の高いインプットを心がける」
今回の参考文献
クリエイティブ・シンキング―創造的発想力を鍛える20のツールとヒント
- 作者: 松林博文
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2003/03/01
- メディア: 単行本
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質の高いインプットを心がける
現代社会は情報社会、いつどこに居ても、私たちは何らかの情報を受信していることが多い。
受動的に情報をインプットする人は「情報の質」が気にならなくなり、やがてただ多くの情報を無作為に取り込むようになる。
著者はこのような状態を現代病的なものとして「インプット過多症候群」と呼ぶ。
インプット過多症候群の主な症例は以下のようなものだ。
- 常に「最新の情報」に触れていないと落着かない
- 情報に触れていないと「世間から遅れてしまう」と思い込んでいる
- 株価やスキャンダルが気になってしょうがない
- 情報量が多い人=賢い、情報量が少ない人=賢くないと信じている
創造的な思考プロセス、創造的なアイデアのアウトプットのためには、ジャンク情報を排除した質の高いインプットが必要となる。
インプット過多症候群の処方箋として、著者は次の4つのプロセスを挙げている。
- 情報をスクリーニングする(くだらない情報をとりこまない)
- 情報をうのみにしない(自分の頭で考える)
- 情報をシャットアウトする(静かな時間を持つ)
- 情報を発信する(考えた結果をアウトプットする)
そして、「インプット⇒思考⇒アウトプット」のループを形成することが大切。
情報のスクリーニングとしては、はてブのようなソーシャルブックマークの活用が挙げられると思う。
ただし、一日中はてブに張り付いて注目エントリーをずっと眺めていては、結局インプット過多になってしまうし、自分の興味のない情報も多いため、そのままでは情報のスクリーニングはできない。
個人的なはてブの活用方法としては
- 「お気に入り」は使わない
- ホットエントリはRSSリーダーでタイトルチェック(一日2、3回程度)
- タグ別のRSSをGoogle Personalized Pageでタイトル流し読み (参考)(一日1回程度)
といった感じ。
はてブは私にとっては情報の総インプット量の1割程度かなと思ってて、残りの9割を効率的にどうスクリーニングするかただ今模索中。
インプット過多症候群に陥らないためにも、処方箋の4か条を心がけていきたいものだ。