向日葵の咲かない夏
- 作者: 道尾秀介
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/11
- メディア: 単行本
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分類不能、説明不可、ネタバレ厳禁! エンタメ界激震、超絶不条理ミステリ。
終業式の日、学校を休んだS君の家に寄ってみると、彼は家の中で首を吊って死んでいた。慌てて学校に戻り、先生が警察と一緒に駆け付けると、なぜか死体は消えている。混乱する僕の前に、今度はS君の生まれ変わりとやらが現れて訴えた。――僕は、殺されたんだ。何がなんだか分からないまま、僕と妹・ミカの一夏の冒険が始まった。
http://www.shinchosha.co.jp/book/300331/
ちょっと不気味な雰囲気のミステリーといった感じでとても面白かった。
物語の序盤、死んだ同級生S君の生まれ変わりが出現するあたりかなり不条理な設定なのだけれど、ミステリーとして破綻することなくラストまで引き込まれっぱなしだった。
物語は、主人公の『ミチオ』が同級生S君の首つり死体をS君宅で発見したことから始まっていく。
消えたS君の死体の謎、ミチオの前に現れたS君の生まれ変わり(何に生まれ変わったかは本書で)の謎、町内で起こる連続動物虐殺事件の謎、S君の自殺(あるいは他殺?)の謎、、、
これらの謎をミチオと妹のミカ、そして生まれ変わりのS君とともにあれやこれやと考え真相に迫っていく。いくのだが、作者の思惑にどっぷり浸かって、終盤の展開はラストまでまったく読めなかった。。
ちょっと異色のミステリーを読んでみたい方におすすめ。