スローライフ -失われた何かを取り戻す為に-
私がスローライフという言葉に出会ったのは、
加藤ローサさんの『SLOW LIFE TRAVELER』を目にしたときでした。
スローライフって、一体なんだろう
その疑問を解決するため、まずはググって情報収集、
そしてAmazonにて次の書籍を見つけました。
- 作者: 辻信一
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2004/06/09
- メディア: 文庫
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スローライフと一口に言っても、より具体的には
- スローフード
- スローハウス
- スロービジネス
- スローラブ
等々、実に様々な考えがありますが、
これら全ては、特に新しい文化や技術というわけではありません。
私たちの先祖、あるいは私たち自身がかつて体験・保持していた文化や技術のことです。
それら文化は、技術の進歩と発展に伴い、少しずつ忘れられ失われていっただけのことです。
その失われたモノを、もう一度私たちの元に取り戻そう
これがスローライフの基本コンセプトだと思います。
書籍『スロー・イズ・ビューティフル』に興味深い一節があります。
ハイテクが省いてくれたはずの時間は一体どこへ消えてしまったのか。
私たちがかつて子供の頃に夢想した未来は、
家ではお手伝いロボットが全ての家事を引き受けてくれ、
街ではあらゆる機能が自動化され、
私たちはほとんど何もしなくてもよくなり、
そうして空いた時間を自由に使ってのんびり暮らす、
そんな未来ではなかったでしょうか。
現実はそこまではまだまだ遠いでしょうが、
それでも生活の至る所に技術革新が入り込み、
昔と比べてあらゆる仕事や作業は楽になってきたハズです。
では、その『ハイテクが省いてくれたはずの時間』を自由に使っていますか?
そう質問されると、私は答えに窮するでしょう。
言われてみれば、確かにおかしい。一体どこへ消えてしまったのか。
そう考える暇さえ無いほどに、今の社会は加速しきっています。
常に情報過多の毎日、得体の知れない強迫観念に苛まれる消費者、止まる事を知らない現代社会
そういった現在に警笛を鳴らすのが、スローライフの考え方だと思います。
ただ、私は確かにスローライフの考えには一理あると思いますが、
だからといって、『じゃあ明日から全てを捨てて自給自足の生活に戻ろう』なんて考えは一切ないですし、無理な話だと思ってます。
では一体どうしたいのか、と言いますと、
日常の中に『暇』を設けたい、と考えてます。
『暇』とは、個人が何者にも束縛されないで、真に自由にできる時間のことだと思います。
また日常ということは、週末だけでなく平日も含めての日常です。
それもできれば数時間は欲しいところ。
その『暇』は、『ハイテクが省いてくれたはずの時間』なのかもしれません。
どうすればそんな『暇』を手に入れる事ができるだろう。
そう考えていた時、ある言葉を知りました。
それが『Life Hacks』です。
仕事を効率よく処理するためのTips集、と私は解釈しました。
その一例がGTDです。*1
このLife Hacksを上手く活用できれば、
日常にポッカリと『暇』が生まれるんじゃないかな、
今はそんな風に考えてます。
『Slow Life』と『Life Hacks』。
両者の良い所を上手に組み合わせて、
『Slow Life Hacks』を出来たらいいなー、なんてね。
*1:すいません、まだ本読んでません。。