はてブと2ちゃんと裏世界と情報操作

http://arena.nikkeibp.co.jp/col/20051110/114194/
どうもこの記事のライターは、Webページの裏が2ちゃんねるであるという前提のもとで、はてブ=裏世界という主張を行っているように思われる。
それは

なんだか、掲示板みたいにも見えるけど、純然たる匿名のコメントではない。ハンドルネームのコテハンに近い。

という記述からも伺える。
なんとも配慮に欠けた記事内容だと言わざるを得ない。


現在の2ちゃんねるは、「電車男」や「のまネコ」の影響もあって随分と世間に認知されてきたが、それでもまだ2ちゃんねるに対してはネガティブな印象を持っている人が多いだろう。
2ちゃんねる上で何かしらの犯行予告がなされ、それがメディアで報道されるたびに、「2ちゃんねるは怖いところだ」「2ちゃんねるには変な人が多い」という印象が刷り込まれていく。
この記事の言葉を借りるなら、2ちゃんねるにも表と裏があるだろうが、世間もメディアも2ちゃんねるの裏の方にばかり目が行っているのではないかと思う。
実際は、言葉の意味からも「裏の世界」なんて存在しないが。


恐らくこのライターは「堅気に対するやくざ」くらいの意味で「裏世界」という言葉を使っているのだろう。
または大衆紙(新聞紙)に対する週刊誌か。
いずれにせよ、「はてブ2ちゃんねる」と捉えられかねない記事内容では、この記事を見て初めてはてブを知る人に対して、2ちゃんねる同様のネガティブな印象を持たせようとする情報操作と思われても致し方ない。*1
また、そもそも「Webページの裏がはてブである」という主張の根拠がどこにも無いように思われる。
まさか「Webページの裏は2ちゃんねる。その2ちゃんねると酷似しているはてブのコメント欄。よってWebページの裏ははてブ。」などとは言わないだろうが。
はてブはWebページの裏世界である」と暴言を吐く以上、その考えに至った経緯をきちんと説明して欲しい。
はてブがゴシップ的に扱われるのはある意味で有名税のようなものかもしれないが、世間に誤解を与えかねない情報を発信するのは一メディアとしてどうだろう、と思った。


以上、ネタにマジレスでした。
付け加えるなら、次回の記事でははてブの素晴らしい点もしっかり伝えてください。>デジタルARENAの中の人

*1:その人が2ちゃんねるに対してネガティブな印象を持っていることが前提。ハッピーな印象を持っていれば話は別。