アイデア発想術3「『その通りだ、そして・・・』で考えてみる」
今回の参考文献
- 作者: リュック・ド・ブラバンデール,森澤篤,秋葉洋子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2006/07/27
- メディア: 単行本
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『その通りだ、そして・・・』で考えてみる
思考のサイクルには大きく分けて2種類ある。拡散的思考と収束的思考だ。
拡散的思考とはブレインストーミングに見られるようなアイデアの質より量を歓迎する段階であり、反対に収束的思考はロジカンルシンキングのように論理的にアイデアを評価し判断する段階。
ここでの発想術は前者の拡散的思考に関わる部分。
ブレインストーミング中に誰かがアイデアを発言したとき、「確かにその通りだ、しかし・・・」とついつい相手のクチを封じてしまうような台詞が出ることがある。
ブレインストーミングの基本はアイデアを否定しないことだとは分かっていても、「その方法だとこういう場合に使えない」とか「確かに面白いけどコスト的に無理だ」と早計にアイデアを評価してしまう場面はやっぱり多い。
そこで、できるだけ簡単に発想を変える方法として、誰か(もちろん自分も)のアイデアに対して「その通りだ、そして・・・」と考えてみる。
いわば否定的な考え方を払拭するために自己暗示をかけるようなものだ。
頭の中で考えるだけでは上手くいかないのなら、いっそのこと口に出してしまった方が良いだろう。
「その通りだ、そして」と言ってしまえば否定的な言葉が出てくることはまずないだろうし、周りもあなたの発言を待つことになるのでまさに背水の陣。
皆でこの発想術をシェアできているなら、誰かが口火を切ればあとはアイデア合戦になる、というのも夢ではないかも?
あと注意すべきは、拡散的思考と収束的思考は決して同時にやってはいけないということ。
拡散的思考のプロセスでは、とにかくアイデアを出して出して出しまくる。アイデアを評価するのはそのあとでいい。
皆で集まって何か考えるとき、この台詞をちょっと思い出してみて場を盛り上げるのも良いだろう。