はてなブックマークの心構え

inspired by del.icio.usとはてブの違いって、どこにあるんだろうね?
はてなブックマークを利用する際の心構え、まあ「初心」みたいなものとして、私は以下の言葉をいつも思い浮かべます。

これに対してFolksonomyは、「1人は自分のために、気付けばみんなのために」という台詞が合うなと、近ごろ思い始めました。

FolksonomyのようなWisdom of Crowdsが成立するためには「1人はみんなのために」ではダメ。それぞれが独立分散している必要があるから「1人は自分のために」でなければならない。「みんなが1人のために」動くのではなく「気付けばみんなのために」が実現されるような優れた集約システムがなければいけない。

1人は自分のために、気付けばみんなのために
この言葉に私にとっての心構えの全てが集約されます。
もともとはてブは自分のためにしか使っていないので当然と言えば当然ですが、時折「はてブを自分のためだけに使うことは、はてブに悪影響を及ぼします」みたいな意見を見ることもあり、個人的にはそれは考え過ぎだろうと。
匿名ダイアリーのエントリにある

  • ブックマーカーの意識が個人の内に閉じこもってしまった」ことの弊害
  • はてブが必ずしも個人専用ではないことを意識づけしつつ、情報収集のツールであることを前面に打ち出していくことが、大多数のユーザが幸せになれる最短の道。

という意見についても、ブックマーカの意識は個人の内に閉じこもって大いに結構であるし、はてブが個人専用であっても大多数のユーザが幸せになれる方法はあるでしょう。
もし現在のサービスに満足してないなら、それは伊藤氏の記事にあるように「優れた集約システム」が無いだけであり、その問題の全てをユーザ個々人の活動に由来するのは極力避けるべきだと思います。


一方で、del.icio.usとはてブの違い - sta la staでもちらっと触れたように、サービスの量的/質的な部分はユーザの数と活動に大きく依存することでもありますね。
スパム行為に利用されるというのも問題と言えば問題でしょうし。
どこまでがユーザの問題であり、どこからがシステムの問題か、ちゃんと区別して論ずる必要があるでしょう。(きちんと区別するのはなかなか難しいでしょうが)

結局何が言いたいかというと、細かいことはあんまり気にしないで自分の好きなように使うのが一番良いですよ、ということかな。