社内ブログ成功に必要かもしれない3項目 (ユーザ視点編)

先日のエントリ社内ブログが失敗する7つの理由 - sta la staに対して大変参考になるコメントやトラバを頂くことができた。
このように多方面の方から意見を頂けるというのがブログの強みであり、これこそが社内ブログに期待する効用なのだが、まだまだ現実は厳しい。


先日のエントリでは主に社内ブログ導入時および運用初期フェーズで失敗しないためにはどうすればよいか、に着目して記事を書いた。
というのも、うちの社内ブログ自体がまだ導入してからの日が浅いため、それ以上の知見が無いからだ。
よって、本当は前回の続編として『社内ブログが成功するための7つの条件』とかいう記事を纏めてみたいが、如何せんうちの社内ブログが『成功』にはほど遠いためにそれはまだまだ出来そうにない。
では社内ブログを成功させるには何が必要か。
ナレッジマネジメントに関しては専門の管理部門に任せるとして、一ユーザとしては以下の点が重要だと思う。

1.社内ブログによって仕事量が増えないこと

今までの仕事量を100として、新たに社内ブログの執筆が加わることで、全体の仕事量が110になってしまっては元も子もない。
理想は社内ブログが加わることで仕事量が100から90になることだが、まずは社内ブログが加わっても仕事量に変化が無い(=100)ことが大事だと思う。
つまり、今までの業務内容で社内ブログへ置き換え可能な業務は無いか、を考えることになる。
例えば、

  • 展示会やカンファレンスに参加した際の報告書について、Word文書で提出していたものを社内ブログに置き換える
  • メーリングリストを廃止して、チームブログを導入する

といった具合に。
社内ブログが負担となるようでは、ユーザはやがてブログの執筆を諦めていくだろう。

2.『ブログを書くことは仕事の一部』と認めさせること

『ブログを書く暇があれば仕事をしろ』などと言われるようでは、社内ブログの衰退は時間の問題だろう。
今日ではWordやPowerPointでドキュメント作成をしている人を見て、『仕事をしていない』と思う人はいないだろうが、そのくらいの認識をブログにも持たせて欲しいところ。
つまり、『ブログを使用する人』の意識改革が必要になると思う。
『ブログ=Web日記』という認識のままでは、ブログは暇人が書くものと思われて仕方が無い。
社内ブログで日記を書くな、ということではない。
そういう日記的なものは業務時間外に書くというルールなりガイドラインを明確化し、仕事中にブログを書いている人はそれ(=ブログ)が仕事に必要だから書いているんだなと思われるように、ユーザ意識と環境の整備が必要だと思う。
ブログを書くことは当たり前なんだということを周りに認識させることで、誰でも気兼ねなく社内ブログを利用する事ができ、そうして社内ブログの活性化に繋がると考える。

3.モチベーションを上げさせる(維持させる)仕組みがあること

業務の一部がブログに置き換わり、ブログを書く事が当たり前の環境になったとしても、本人にブログを書く意志が無ければ始まらない。
特に書きたい事が無い人に無理やり書かせるのもどうかと思うが、
例えば、何度かブログに記事を書いたが特に何も変わらなかった、という人は、月日が経つにつれブログの更新頻度が下がっていくのではないか。
この『ブログを書く』というモチベーションを上げさせ、なおかつ維持させる仕組みというのも必要だと思う。
一般のブログサービスでは、ランキングの導入やアフリエイトの利用等があると思うが、それらは手段と目的が逆転しかねない。またランキングのような評価制度は、逆にモチベーションを下げる要因になり得る。社内ブログでアフリエイト、というのも難しいか。
やはり、大勢にブログを見てもらい、記事に対してコメントを書いてもらうことでモチベーションを上げる(維持する)のが最も『健全』な方法かなとも思う。
中には『注目を浴びる』ことそのものに生きがいを感じる人もいるだろうから、例えばはてブホッテントリのような仕組みが社内ブログにあっても面白いかもしれない。
この『仕組み』に関しては、社内ブログが成功と呼べる状態になったらまた書こうと思う。

まとめ

まだまだ知見が足りないため3つしか挙げれなかったが、簡単に纏めると

今の仕事量のバランスを崩すことなく、ブログを書いても白い目で見られない環境で、ユーザ自身がブログを書くことが楽しいと感じれること

が社内ブログの成功に必要なことの一つだと思う。
あとはそれを実現する手段を確立するだけだが、それが実に難しい。。