ブクマユーザ数は何のため?

はてブでは、同一記事をブクマしているユーザ数が表示される。
別にはてブに限ったことではないが、このユーザ数表示の意味がちょっと謎に思う。
ちょっとだけど。


要は、何のためにブクマユーザ数を表示しているのか?ということ。
その記事の人気の度合いを示すため?
ブクマ数50ユーザの記事より、100ユーザの記事の方が、価値がある?


そんなハズはないだろう、と思う。
記事の価値なんて、個人の価値観次第だ。
でも、はてブのようなソーシャルブックマークでは
このユーザ数が記事の評価そのものだ。
事実、はてブでは、ユーザ数を基にホットエントリ、注目エントリを算出している。


そもそも、各ホットエントリをユーザ数で相対的に評価する必要はあるのだろうか?
ユーザ数が50だろうが100だろうが、
その記事が注目度の高い記事であることに変わりはない。


そう考えると、ブクマユーザ数はシステムが内的に保持しておけば良いのであって、
それを敢えてユーザに見せる必要は無いのではないか。
例えば「ユーザ数が15を超えたらホットエントリ」というようなルールさえ守れば
実際に何人がブクマしていようと、はてブの運用上は何の問題も無い。
逆に、そのブクマユーザ数が何か恣意的に働きかける要因となっているのではないか、とも考えた。


超個人的な話。
ある記事をブクマする際、既にブクマしているユーザ数も表示されるが
その数が結構な数であるときには、
『敢えて私がブクマする必要もないかな』
とか思って、ブクマしないことが稀にある。
というか、ブクマする際に何故ブクマユーザ数が表示されるのかも分からない。


はてブ(や他のソーシャルブックマーク)において、
現状、記事を評価する手段がブクマしているユーザ数のみしかない。
例えば、記事をブクマする際に、併せて『☆☆☆』とか付与できても良いのではないか。
タグでそのような評価を付けてる人をたまに見かけるが、
システムとしてそのような評価方法を実装していないと意味が無い。
でも、今のシンプルなスタイルだからこそ、良いと思える点もたくさんあるのもまた事実。


また、そのユーザ数が原因で、ホットエントリの流動性が失われているのではないか、とも思う。
つまり、絶え間なくホットエントリがブクマされることで、ユーザ数が増えていき、「ユーザ数が増えている」がために、その記事はいつまでもホットエントリとして、はてブのトップを飾るわけで。
いいかげん、他のエントリを表示してよ、と思うときがたまにある。


この辺の話は、集合知で言う所の「集約システム」についての話だと思う。
以前ははてブの独立性に疑問を抱いていたけど、
実はブクマを集約するシステムも、あまり集合知向けになっていないのかな、と思ってる。
まあ、あまり集合知に捕われすぎるのも如何なものかと思うけど。
はてブは楽しい、それは事実。