名前とアイデンティティ

最近のWebサービスでは、ユーザログイン時にメールアドレスでユーザ識別するケースが多い。
メーリングリストでもない限り、一般にメールは個々人がプライベートに使用するものなのでアイデンティティが確保されるとの考えからなのだろう。


一方、普段私達は各々に付けられた「名前」で以ってお互いを識別する。
でもこの「名前」というやつは、アイデンティティを保証するものとしてはちょっと脆弱で、例えば同姓同名な人が複数居た場合、「名前」のみではそれぞれを識別することは不可能だ。
このような重複を許してしまう情報を個々人のアイデンティティ(の一部)として採用し続けている事実は、なかなか興味深い。
つまり、運用・管理のし易さを考えると、各々にユニークな識別子を割り当てる方がずっと賢いやり方なのに、紀元前から現在まで「名前」という方式にこだわり続ける理由は何なんでしょうね、ということ。
その問いに対する答えは持ってないけど、ただなんとなく、そんなことを考えてました。